花チャンネル

日々、私の中から生まれる詩、言葉を綴っています。

私と「怒り」

「怒った花ちゃんを見たことがない」



とよく言われます。



確かに私は、あまり怒りません。



数年に一度、ごくまれに怒るくらい。



だから怒った姿は、家族くらいしか知らないと思います。




たまにしか怒らないとしても・・・

怒りって、とても扱いの大変な感情ですよね。




湧き上がるのは一瞬で



とても力強い。




相手にぶつけると諍いになっちゃうし



かといって飲み込むと、消化するのに時間がかかっちゃう。





今、私はそういう感情の渦巻く環境から身を護るために
はなれてゆっくりと暮らしています。





私は「なにもない」事に幸せを感じる人で



その穏やかな場所から、自然とエネルギーが湧いてきます。






最近


その穏やかなエネルギーに身を任せると、良い事がおこると感じています。



「夢ひろい屋さん」
も、そんな静かな所から
生まれた夢です。








これは私が「怒り」という感情と向き合って
自分の大切な想いが分かった時のお話し。










それは
まだ私が会社に勤めて居たとき。







ある日


仲のいい同僚から、ある仕事を頼まれました。





そのお仕事には上司の人の協力が必要で




私は上司に、その仕事の約束をしました。




その協力をしてもらう日まで、何度か確認もして。




しかしその上司は前日になって


「そんな話は聞いていない!!」


と言ってきました。






私は頭にきました。





私自身の事ならまだガマンできる。



でも信頼してくれた同僚の事もあって・・・





ヤカンがピーッと沸騰しました。





でも私は人に直接怒りの感情をぶつけるのが、大の苦手。



とにかくケンカが大嫌いなんです。





私が
この世で一番苦手な料理は
トコロテン

この世で一番苦手な行動は
ケンカです(笑)





でも抑え込んで飲み込むと、すっごい長い間モヤモヤし続ける事になる・・・。





「どっちも嫌だ~!!」





と思いました。






そこで考えた末に選んだのは




「怒っている」


「でも戦いなくない」




と伝える事でした。






ぶつけるではなくて、伝える・・・





私はすぐに怒るこの上司もすごく苦手でした。


昔気質でいいところもあるのですが・・・





でも、伝えるって決めたから。




「冷静に~、落ち着いて~」



気分は当時好きだったアニメキャラクターの
「某少佐」です。





よし!行こう!!



私は上司に



「話がちがいます
約束とちがいます


私は怒っています


でもこれ以上は私が消耗しますし、時間もムダにしたくないです


争うつもりもないです


なので、約束はしてなかったという事でいいです」





と伝えました。




最初はポカーンとしてた上司。



でも何やら感情がムクムクと膨らんでるのが分かる・・・。





「では失礼します。」





ヤバい!



伝えたら、そそくさと退散です!



これ以上いたら巻き込まれる!



怒られる!



こういう雰囲気では
逃げの一手です!!





「逃げろと囁いているのよ、私のゴーストが・・・」




プチパニックになりながら
でも草薙少佐ばりの冷静を装いながら
ピューッと逃げました。






一人になって落ち着くと、少しスッキリしました。





最初に
浮かんだのは同僚の顔でした。





「私のせいではないけど、謝ろう。
信頼してくれたのに、お仕事上手くいかなかったから」




と思って電話で謝りました。




すると同僚は

「俺の方こそ悪かった。

そもそも俺の仕事を押し付けた感じだし

やっぱり花さんは頼りになるってのが判ったからさ。

ありがとうね。」




って言ってくれました。




よかった~と思いました。




その翌日、今度は同僚から電話があって




「上司から連絡があってさ

(花さんから頼まれた仕事はやっといた、後は自分でなんとかしろ。)

って言われたよ~」




だって!




な~んなんそれ~

できるなら最初からしてよ!!





なんて思ったけど(笑)





ちゃんと伝わった!!



あの時

私が怒りを飲み込んでいたら、伝わってない。



あの時

怒りをぶつけていれば、上司も逆上するだけで、伝わらなかった。





そして何日も眠れない日々を過ごすところだった・・・





私が

「怒りを感じても
我慢せずに戦いから降りる事ができる」

と知った日でした。




ここまで読んでなんとなく気付いてる人もいると思いますが・・・


ここは
すごくいろいろな感情が刺激される


最近人気の、ダーク系の色で表現される職場でした。




私はそれから




我慢せずに

戦場から降りました。





お仕事を辞めました。






仕事を辞めて

圧倒的に自由になった時間で
なんにもない空間で
ゆっくりと、心と体を休めていました。




そして、はたと気がついた



「静か」なのがいい



「静寂」がほしい




私が欲しいのは「静寂」だけ




これさえあれば満たされる・・・




ずっとこのままがいい






私は
「なにもない」
「穏やか」な事に
幸せを感じる生き物なんだって
何十年も生きてきてやっとこさ気付いたのでした。






そしてなんにもない心地よさを感じながら





私は趣味だった読書を再開しました。





「やっぱり言葉の世界はおもしろい。」




「ここには文字という記号しかないのに、どうしてこんなに豊かに表現できるんだろう」




「自分でも表現してみたい」





と想って
言葉で遊びはじめました。




「ブログで発信してみようかな?」


と思いついて



名前は

「私が発信し

私とチャンネルが合う人

波長が合う人が楽しめるブログになったらいいな。」




と願いを込めて



「花チャンネル」



と名付けました。




その間にも、人生を変える衝撃的な本との出逢いもあるのですが・・・


それのお話しはまた今度。







これが私にまつわる


「怒り」をめぐる物語。




私にとって「怒り」とは


あの日までは


「とんでもなく厄介な代物」


だと思っていました。





今では



人生を変える時



あるいは

自分の大切な価値観に触れる時に発信される



「大切なサイン」です。







今、なにかに怒ってるひとへ。



あるいは怒りをコントロールできなくて困っている人へ。




怒りをコントロールする必要はないです。



それはあなたを護るために生まれたエネルギーです。





「私のために怒ってくれてありがとう」
 
と労ってあげてください。




すると自分が
「なにを護ろうと」
「なにを訴えようと」
したのかが、なんとなく分かります。



「自分を大切にしてほしかった」


「想いを理解してほしかった」


「本当は悲しかった」


等々

いろんなメッセージを受け取れます。





メッセージを受け取れば
それは「理不尽な怒り」
ではなくなります。



それを相手にそのままぶつける必要はないです。



「もっと私を大切にしてほしい」

「私の想いを理解してほしい」

「そんな事を言われて私はとても悲しい」

と相手に伝える事ができます。





きっとそれはあなたが
「怒り」を感じなければ
気付かなかった事。





そして

相手の理不尽で戦いに巻き込まれそうになった時。




あなたは

「耐える事なく、降りる」

事ができるんです。



「私はそう思わないけど、その事であなたとケンカするつもりはない。」


「あなたのお金の計算の仕方は私はいいとは思わないけど、争いたくないから、お金は譲るよ。」


「約束が違う気がするけど、そのことでエネルギーを使いたくないから、それでいいよ。」


等々


私の経験上



怒りを伝えると、戦いが起こらないんです。





怒りは
ぶつけたり
無視して抑えると
厄介この上ない代物ですが


受け入れると
自分の事を教えてくれるし、護ってくれる
すごい力強い味方になります
(´▽`)ノ






今日はとっても長い


私の身の上話でした!