詩
くも
空が青いから白をえらんだのです。
私は言葉が好きです。
自分の中の想像力を外に出した小説。
心を中を一瞬横切ったものを切り取った詩。
自分の持つ信念を前面に押し出した歌詞。
どれもこれも素敵な想いで溢れてる。
そんな言葉たちの中で最近、私に直撃した詩
「空が青いから白をえらんだのです。」
この詩を詠んだのは
暴れるお父さんから、お母さんを護ろうとした健気な小さな男の子。
彼がお母さんを護れるほど大きくなった時、お母さんは亡くなったそうです。
「辛くなったら空を見上げて、そこに私はいるから」と言い残して。
そんな彼が空を見上げて詠んだ詩。
言葉はその人の魂を表現する、人間だけが使える道具。
その道具は、魂を乗せて人の魂に入ってくる。
今日は初夏の良い天気。
彼のように晴れた空を見上げた時に、
彼の詩が心の底からから浮かんできました。
あの真っ白い雲は、彼のお母さんなのかもしれないなぁ
なんて思いながら。